【フルページ】孕ませ契約 不妊夫の依頼で新婚妻を妊娠させるだけ…のはずが

名家のしきたりに縛られ、世間知らずのまま嫁いだ琴音は、愛なき結婚生活の中で「跡継ぎ」という重圧に喘いでいた。しかし、夫との間に子を授かることはなく、焦燥に駆られた一族は禁断の選択を下す。それは、外部の男に「子孕ませ」を依頼するという、常軌を逸した策だった。

そして、その役に選ばれたのは、謎めいた青年、青矢。

「妊娠さえしてくれればいいですから…」

震える声で懇願する琴音に、青矢は冷酷なまでに要求する。「まるで恋人のように、全身で私を受け入れてほしい」。跡継ぎのため、そして一族の存続のため、琴音は屈辱と羞恥に耐えながら、青矢の指示に従わざるを得なかった。

契約と欲望が交錯する子作りの日々。琴音は青矢の手の中で、演技と本物の感情の狭間をさまよう。そして、青矢もまた、無機質な「任務」のはずが、琴音の揺れる感情に次第に絡め取られていく。これは、果たして純粋な子作りなのか、それとも禁断の愛の始まりなのか――。二人の運命は、夜ごとに交わされる偽りの情事の中で、予測不能な方向へと加速していく。